事例「住居施設」

福利厚生充実の一環としての初めての自社社員寮と言う事で、計画段階より綿密な打合せを重ね設計に至りました。入居者の大半を女子社員が占める施設であるため、近隣環境へ調和させるように、優しいさ，柔らかさをイメージとしました。 また、概念とし、機能性，合理性を追求したシンプルな構造計画、設備計画等に配慮し、使い勝手の良い維持管理しやすい計画としました。 一般的な寮形態ではなく、通常のマンションレイアウトにより、分譲，賃貸としても、将来利用可能となり得る平面構成となっております。

福利厚生充実の向上と施設充実の一環として、老朽化した現存の社員寮を取り壊し、新たな施設に建替えを目的とした建物です。 立地は、大阪空港（伊丹）エアターミナルから徒歩５分と近接しながらも、比較的閑静でつつましい環境に位置しています。 隣接地には「蛍池」と称する地名がある事から、仕事帰りの社員の方々、フッと見上げると『蛍』のポ〜ト灯ったような寮を見て、１日の疲れをいやし、あるいは安らぎを与えてくれる、そんなイメージは、周辺住民の方々におきましても、長年にわたり親近感のもてる施設となるように配慮しました。 １階には管理人事務室，管理人住戸，大型のランドリースペース，宅配ＢＯＸ，メールＢＯＸ，多目的スペースを配置しています。１階の一部と２階〜６階にはマンション形式の３ＤＫタイプを１９戸配置し、グループホーム形式としました。

生活の基盤である店舗は、山手通りからの見通せる位置に配置し、建物の顔である事に配慮しました。賃貸マンション部分は、都心への利便性が良い事から、ＯＬをターゲットにし３０�u強の1ＤＫタイプを２４戸配置し、山手通りからの騒音の遮断，グレード（ケーブルＴＶ導入等），使い勝手等に考慮し、他の賃貸マンションとの差別化を図った仕様となっています。最上階８階には、ご両親と息子さんとの居住スペースを２戸配置し、お母様が高所恐怖症である為、バルコニー手摺壁をコンクリートで立上げ下部が直接見え憎くし、しっかりとした構造物における安心感を与えました。ご先祖様を重んじるご両親住居には仏間スペースを最良の位置に配置しました。息子さん住居には一家団欒を強くご希望された為、オープンキッチン脇には、２０畳強のリビングを配置し、家族でのくつろぎのスペースとして配慮しました。１日の疲れを癒す浴室は、出来るだけ大きな空間を確保し、大きな窓も設けました。内装デザインは各々との詳細打合せにより趣味思考，生活習慣を理解した上での仕様とし、それぞれの良さが出た居住空間となり、現在も大切にご使用になられています。